革命

今日で三日間に及ぶ、ITV不具合修繕工事は終わりを告げました。脚立を持ち、会館のいたる所に設置されたモニターカメラを回収し新しいものと取り替える、その作業はこういっては何だがとても楽しく充実していました。トランシーバーでやりとりをし、モニターの画かくを調整してもらう作業は普段の会館の暇さ加減に比べるとそれはそれはよかったけど基本的に暇だった。この三日間も。やっぱ暇だった。上司とファミレスにご飯を食べにいった。僕を含め三人。三ヶ月間研修をした会館のスターティングメンバーでの食事だったため僕はめちゃめちゃ楽しかった。仕事のこととなるとやはりプライベートとはわけが違うし必ずどこかしらで緊張感を持っているのだけれどその緊張感がベストな状態で保てる三人と言っていいだろう。




彼女とはあれ以来連絡をとっていない。
彼女のことも最近は考えなくなってきている。
色々今まで考えてきて、状況は全くもって変わらずどうすればいいのか全然わからなかったのだけれども、少しずつ少しずつ状況は変わってきたのかもしれない。
それはここ数日間彼女とのメールのやりとりをしていて感じたことだ。
彼女とのやりとりを通じて彼女への評価が少しずつ下がり始めた。
なぜこんなことを言っているんだろう。
なぜこんな行動をとるのだろう。
あまりにも不思議すぎて、次第にどうでもよくなってきている自分がいた。


今までの完全に追う恋愛。
それは絶対的に彼女有利で、彼女自身もやりとりの中で確実に自分の方が立場は上だろうということを暗に言っている。彼女自身がそれをはっきりと自覚しているかどうかはわからないけれど。
それは全くもってどうすることもできない壁だった。
自分と彼女の気持ちの差はどうしても埋められないものだと思っていたからだ。
しかし、全てをくつがえす革命がおきたかもしれない。
今まで考えもしなかったジョーカーを知らず知らずのうちに僕は引いていたのだろうか。
価値観の変化。
自分自身の中での気持ちの変化。



彼女への思いは冷めてしまったのだろうか。
僕の恋は死んだのだろうか。
そしてそれは僕の有利であり、勝ちなんだろうか。
僕は何と戦っていたんだろうか。